爬虫類・両生類オフ会

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飼育、1年という時間

亀飼育者にとって、1年という時間ってどのようなものなのでしょうか?

一般に飼育できる生き物の中で、比較的亀は長生きです。10年、いやいや、20年、もっとかな。一般種でも30年ぐらいは、長い種だと100年とい時間を過ごします。

では、亀にとっての1年ってどんな意味があるでしょうか?

1.成長時期の場合
2021年や2020年または2019年に孵った生体の場合は、まさに成長期真っ只中、しっかり飼育環境をつくり成長を促すのが良いですね。種によっては、成長期は10年以上って事もありますが。

2.成体サイズの場合
昨年、もしくは一昨年に繁殖を夢見て購入を決めた成体サイズ。購入したショップでは引取ってことで、何年に孵った個体はわからない。でも、サイズ的には、成体です。
または、ベビーから育てあげ、成体サイズに至っていると考えているペア。昨年は、期待したものの、交尾の真似事?はしてたようだけど、産卵せず、抱卵も確認できなかった。ここは注意が必要かもしれないですね。1年という時間で性成熟が進んでいるって事です。「産卵するかもしれない」って準備が必要です。

3.飼育環境への慣れ(適応)
生体は、その与えられた飼育環境で四季を感じているものだと思います。飼育環境への適応は、個体差があり、1年で慣れるもの、3年ぐらいかかるものと様々だと思います。ただ、言えることは、その飼育環境で過ごす時間が1年増えたって事です。

4.成熟と環境への適応
実は、この二つの要素がうまく成り立たないと繁殖には至らないのじゃないかと思います。成熟した個体、その飼育環境に馴染んだ個体、この両方の要素が揃うから、交尾、抱卵、産卵に繋がるように思います。

あなたが飼育している亀は、成熟度が1年増し、環境への適応も1年増した、これが1年の時間かなと思います。古参のペア、ずっと繁殖を期待してたけど、その兆候も何もなかった。でも、今年、ひょっとするとひょっとするかもしれないですね。準備は怠らないようにしましょう。

5.番外編
飼育者も1年年齢を重ねた事になります。水替えをする体力の衰えを感じる方から、もっと情熱的に亀を増やそうとする方まで様々です。私が感じているのは、亀飼育者の高齢化かな。最近のイベントでは、亀の飼育者も若い方々も少しずつ増えてきているように感じていますが・・。

◇まとめ
1年という時間は、長いようで短く、短いようで長いです。飼育者は加齢により体力が落ちるかもしれないし、体力は全盛の人も。気力だけは、年齢も負けず保ちたいですね。そして、1年、1年の経験を重ねて、それをスキルにして、飼育者同士で共有できたらと思います。

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